本年5月に公演され好評を博した「サービスアイランド」が仙台衝劇祭に登場。
地方都市の隣り合う二つのガソリンスタンドの変遷を機軸に、従業員や客たちとの
やりとりを軽快に描くエンターテインメント作品です。

●日時
2008年 1月12日(土) 19:00〜
         13日(日) 14:00〜
※受付・開場は開演30分前

●会場
GalleryOneLIFE  仙台市若林区清水小路1-8
http://www.mapfan.com/m.cgi?MAP=E140.53.7.4N38.14.50.0&ZM=12
TEL/022-714-3955

●チケット
一般前売り 1500円 当日1800円
学生前売り当日とも1000円
日時指定、全席自由
プレイガイド せんだい演劇工房10-BOX

●メール予約
odasima_2000@mrh.biglobe.ne.jp

主 催:仙台衝劇祭2007実行委員会 仙台演劇ネットワーク
共 催:GalleryOneLIFE   シアターent.  いわてアートサポートセンター「風のスタジオ」
助 成:(財)仙台市市民文化事業団
協 力:せんだい演劇工房10-BOX


公演終了しました。現代時報の次回作にご期待ください。

【公演の詳細】
「サービスアイランド」
脚本・演出 高村明彦

・公演日時  5月12日(土)14時、19時  5月13日(日)14時
 ※開場は30分前です。
・料金  前売り 1000円 当日 1200円 高校生以下一律 500円
・場所  盛岡劇場タウンホール
・チケット 大通佐々木電気 カワトク フェザン 岩手県民会館 
 盛岡劇場喫茶てあとる 都南市民文化会館喫茶フラップ

【ものがたり】
地方都市の郊外、新興開発地区にある2つのガソリンスタンド「青葉SS(サービスステーション)」と
「赤塚石油商店」。隣り合う両店は異なる経営方針のもと顧客獲得とサービスの向上を競い合っていた。
ある年の春、中東紛争の激化とめまぐるしく経済成長を遂げる中国の石油需要急増をきっかけに、原油
価格がべらぼうに高騰する。その折、赤塚石油商店の創業者である社長が病で倒れ、ワンマン経営で
あった同社は俄かに経営危機が噂される。不安に駆られる赤塚石油の従業員たち。一方青葉SSでは
本社によってセルフサービス化の導入が検討されていた―。本作はこの二つのガソリンスタンドにおける
変遷を機軸に、そこで働く従業員や家族、そして訪れる客たちとのやりとりを軽快に描くエンターテイン
メント作品です。また日本という小さな島国の奇妙なサービス精神についてもユーモアを交え浮き彫りに
していきます。

・作者より
今回は「第36回盛岡芸術祭」という枠組みでの公演ですので、広く一般から参加者を公募しました。
劇団員のみの作品とは一味違う新鮮な舞台となることでしょう。今年で10周年を迎えた現代時報の
新しい1ページを是非観にいらしてください。

【キャスト】
小川嘉文
蛇口仁志
佐々木つかさ
三谷仁人
田口淳史(WRISTBAND.JAPAN)
福島史絵(演劇集団九月とアウラー)
浅沼亜季
山岸梓
月守冬馬
稲邊弘康
赤井優子(劇団かっぱ)
沼邉茂希(劇団かっぱ)
青木絵里(劇団勿忘草)

【スタッフ】
脚本・演出     高村明彦
演出助手      前川寛子
照明プランニング  田村史法
照明操作      椎名竹子(香港活劇姉妹)
音響         洞口美代
舞台美術・装置  小田島尚行 前川寛子 山岸梓 中村愛子
小道具       漆原一美
衣装         澤田綾香(香港活劇姉妹)
制作         小田島尚行 洞口美代 佐々木つかさ 赤井優子
記録         土川拓未

現代時報プロデュース 「金曜のベンチ」
(もりげき八時の芝居小屋第63回・’60年代演劇シリーズ第3弾)
2004-09-08~10  盛岡劇場タウンホール
原作/マリオ・フラッティ
脚色・演出/高村明彦
キャスト/田中美圭・小川洋・板倉有紀・小川嘉文・三好永記・真木小苗(フリー)

第三者が書いた戯曲を演出・上演する際、私は「場所」と「状況」と「問題」の3点を重視してます。
どこで、どのようなシチュエーションで、何が問題となっているのか―。私はこれを戯曲のキモと考えていますし、できるだけシンプルに示せるものが望ましいと思っています。

さて、今作品の『金曜のベンチ』は、1969年にニューヨーク在住のイタリア人劇作家、マリオ・フラッティ氏により書かれました。この戯曲を先の3つの要素にあてはめますと、以下の通りとなります。場所は公園、状況は秋の夕暮れ、男と女がいて、問題は生まれたばかりの赤ん坊と将来について、という具合です。なかなか時代に囚われない普遍性をまとっている戯曲といえます。

ここで予めおことわりいたしますが、本日上演する『金曜のベンチ』は、現在出版されている『フラッティ戯曲集』(岩田治彦訳・未来社)に収録されている『金曜のベンチ』とは、イコールではありません。私が演出家の持つ権利を最大限に行使し、大幅に構成してあります。戯曲に書かれていない登場人物も新たに創造しました。何故そのようなことをしたのか、簡単に理由を述べますと、構成したほうが2004年という今現在に、有効であると考えたためです。少々おこがましいですが。

今回の公演は「八時の芝居小屋・60年代シリーズ」という枠組みです。しかし私は、申し訳ないことに、当時書かれた(上演された)戯曲をそのままトレースするには困難を感じました。また、個人的にはそのことにあまり意味を感じられません。それよりは、当時に書かれた戯曲を勇気を持って今のものとし、そのためにあれやこれや策を講じる―。私などはこの行為の過程に演劇的醍醐味や、表現の表現たる所以を感じる人間ですので、ご理解いただければと思います。ちなみに、私が新たに構成した上演台本は、国を日本、時代設定を1960年代後半”あたり”としています。極めて厳密ではありません。どうぞごゆるりとご覧下さい。

最後に、ぜひ興味のあられる方は出版されている『フラッティ戯曲集』も読んでみて下さい。盛岡劇場3階の「演劇らいぶらりー」にも蔵書がありますので、借りることができます。

マリオ・フラッティ氏は現在も精力的に活動なさっています。今夏は「燐光群」の坂手洋二さんと合同で、新作『私たちの戦争』を上演してらっしゃいます。氏とこの作品との巡りあわせに感謝し、挨拶と代えさせていただきます。
(公演パンフレットより「演出あいさつ/高村明彦」)

1960年代後半、秋。
枯れ葉の広がる夕暮れの公園に座り、育児書を読む加奈子(田中美圭)。
加奈子の傍らでは、バスケットの中で、赤ん坊が健やかに眠っている。
やがて遅れてやって来る晴雄(小川洋)。彼にとっては初めてとなる息子との対面。
「おっぱいがでないのよ」という加奈子の言葉を皮切りに重ねられてゆく、とりとめもない言葉のなかで、
お互いの描く未来像に開きがあることに、二人は気づいてゆく。
執筆活動に忙しく、生活費は渡すが結婚はしないという晴雄に対し、
加奈子の友人・真利子(板倉有紀)を家政婦として雇いたいという加奈子。


やがて、晴雄と加奈子との間に生まれた子供は既に窒息死していること、
真利子がなぜ家政婦として住み込む必要があるのかが、観るものに明かされるが、
晴雄は、加奈子の抱える不安を受け止めたいと、強く思う。


弘の祖母の語る「人間は悩むように出来ているのだから、グズグズ悩めば良い」という言葉を着地点に、
それぞれが望む最良の結果と、いま現在、自分が立っている地平との「近づくことのない隔たり」を、
60年代の名作を通して、優しく、静かな視点で描く。

■劇作家マリオ・フラッティ(Mario Fratti)について
ハンター大学イタリア文学教授。1927年、イタリアに生まれ、1963年にアメリカに移住。
映画界のアカデミー賞に匹敵するトニー賞など、数々の賞を受賞した、世界的に有名な戯曲家。
また、ヨーロッパの9つの新聞で演劇批評を執筆している批評家としても知られている。
代表作として、トニー賞を受賞したミュージカル「ナイン」をはじめ、
「自殺」「かご」「帰還」「マフィア」「橋」など、多数の戯曲を執筆。
2004年現在も、イラク戦争への思いをぶつけた短編戯曲「ブラインドネス」を書き上げ、精力的に活動を続けている。
本作「金曜のベンチ」は1969年に発表され、1970年度のミラノ市賞・受賞作となったものを、高村がリライトしている。

photograph:tsukasa miyazaki(≒A.C.P.宮崎商店)
design:HIRAKAWA,shigetora

公演チラシ・オモテとウラ。



photograph:tsukasa miyazaki(≒A.C.P.宮崎商店)、吉田裕太、平川重寅
design:HIRAKAWA,shigetora

公演パンフレット・表紙、中面。

現代時報プロデュース1st「フリクショナル・ヒート」
2002-7-27~28  大通リリオ3F・イベントホール
キャスト/三好永記・小田島尚行・板倉有紀・小川嘉文
          八木絵里【劇団ゼミナール】
          羽深庸子【Trouble Cafe Theater】
          タグチアツシ【WRISTBAND.JAPAN】

現代時報6年目にして、他劇団からキャストを招いての初プロデュース公演。
ある砂漠の国の「井戸掘り」を手伝うという名目で、
テント生活を送る男3人と、そこにやってくる人たちとの、関係性(=摩擦)を描く。
中盤以降、劇構造の変化とともに「ある砂漠の国」の本質が明らかになってゆく。
現代に生活するわたしたちが抱えているものは何か、
ラスト前の「もう少し、ここにいてもいいですか?」という台詞が、
様々な形をとって砂に染み込んでゆく。

舞台上手から。(左から八木、羽深、小田島)
このような男女比率の現代時報を観るのは、
ワシも始めてじゃぁ・・・。

今回の基本舞台は、布。砂漠の質感を布のシワシワ加減で出しました。
木材より柔らかくて扱いやすいだろ、と思ったのは間違い。

三好クンと羽深ちゃんの「ラヴラヴっぽいシーン」。
こんな現代時報を観るのも、ワシは初めてじゃぁ・・・。

会場で使用できる照明は、前後各8回路の16回路。
その少なさを逆手にとり、キーとバックでエッジを強調する明かりに。
キャストの皆様、暗くてゴメンナサイ。

 

宣伝美術担当・金田一君の苦心作、本ビラと公演パンフレット表紙。
素材となる写真を加工する技術は大したものです。
これらは、何パターンものバリエーションの中から選ばれました。
パンフ表紙のポイントは雲の流れと、文字の配列。

そして、ダイレクトメール。金田一君はいつも、
「作品は完成時、モノクロであることを意識して作っている」そうで、
このようなカラー作品を見る機会は少ないのです。
砂漠の色合い加減で、「ちょっとだけ現実と違う」イメージになりました。